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加味帰脾湯ってどんな薬ですか?

加味帰脾湯は、「済生全書」(1529) を原典とする漢方薬です。

中国や日本では、胃腸の虚弱な人に精神的な過労が加わり、心身ともに疲労の極に達し、精神不安、 不眠、神経症、貧血の人に使われています。神経疾患では、健忘症、不眠症、神経性心悸亢進、 ヒステリー、神経衰弱などの治療に使われています。

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加味帰脾湯の図鑑

加味帰脾湯の成分、効能ともとになる植物の図があります

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薬剤の比較

加味帰脾湯のパッケージ製剤はカネボウ、ツムラ、太虎精堂などの会社で作られています。
7.5g中に14から15種類の生薬成分(カネボウ:5600mg、ツムラ:5000mg、太虎精堂:5180mg)が 以下の割合で含まれています。


  カネボウ  ツムラ  太虎精堂
    黄耆       2.0g  3.0g  3.0g
柴胡   3.0g  3.0g  3.0g
白朮   3.0g  -  3.0g
蒼朮   -  3.0g  -
人参   3.0g  3.0g  3.0g
茯苓   3.0g  3.0g  3.0g
遠志   1.5g  2.0g  1.5g
酸棗仁   2.0g  2.0g  2.0g
大棗   1.5g  2.0g  2.0g
当帰   2.0g  2.0g  2.0g
甘草   1.0g  1.0g  1.0g
生姜   0.5g  1.0g  0.5g
木香   1.0g  1.0g  1.0g
山梔子   3.0g  3.0g  3.0g
龍眼肉   3.0g  3.0g  3.0g
牡丹皮   -  -  2.0g

加味帰脾湯について情報提供していただいた

カネボウ薬品株式会社

Mツムラ

に感謝します


Shigeru Ishikawa(ishikawa@po.incl.ne.jp)