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耳管開放症の診断法

耳管開放症の診断をする際には、耳疾患のなかに耳管開放症が存在することを、 念頭におく必要があります。


G E Shambaugh(1938)

耳管開放症の簡単な診断法は、患者さんの患側の耳と検者の耳をオトスコープでつなぎ、 患者さんに喋ってもらいます。もし耳管開放症があれば、その声がはっきりと聞こえます。 呼吸をしてもらうと、その呼吸音も聞こえます。

P J Robinson(1989)

症状が典型的であれば、問診だけで診断がつきます。鼓膜を注意深く見ると、 呼吸とともに鼓膜が動くのがわかります。顕微鏡で鼓膜を観察すると、鼓膜の弛緩部が 呼吸とともに動くのがわかります。これは、特に坐位で顕著に観察され、仰臥位でこの動きは 消失します。この鼓膜の動きはチンパノメトリーでも観察されます。

S Ishikawa(1992)

レフレックスモードのチンパノグラムを行い、患者さんに過呼吸をしてもらうと、 呼吸と同期した鼓膜の動きが認められます。
安静時

過呼吸時


Shigeru Ishikawa(ishikawa@po.incl.ne.jp)