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耳管開放症ってなに? 耳管開放症は1867年に耳鼻咽喉科医のJago によって初めて報告された病気です。耳管が開放 されたままの状態になり、耳閉感や自声強聴(自分の声が大きく聞こえる)などの症状が出ます。 PJ Robinson(1989) 、山口(慈恵医大青戸病院-1996)は、耳管開放症によってめまいや難聴が 起こることを報告しています。この病気は女性に多く、疲れや睡眠不足の状態が続いたり、 急に体重が落ちた時に起こりやすくなります。 フワフワしためまいや、低い音が聞き取りにくい、という症状が出たりします。また音楽に関わっている方は、音程がずれて聞こえる、自分の出している音の大きさがわからない、という症状が出たりします。 耳閉感は頭を下にしたり、お風呂に入ると一時的に良くなりますが、激しい運動をしたりすると 悪化します。妊娠中にも起こりやすいようです。 耳管開放症はストレスが原因になっている場合が多く、男性では正常人と比較して、頭痛、手足の 冷え、たちくらみなどの末梢循環の障害があり、気力や神経質などの精神面の障害が あるようです。 女性では正常人と比較して、寝付き、眠りの深さなどの睡眠障害があり、顔色やたちくらみなどの 末梢循環障害があり、疲労感や神経質などの精神面の障害があるようです(石川1996)。
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Shigeru Ishikawa (ishikawa@po.incl.ne.jp) |