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症例 1

38歳女性、1日前から両耳閉感出現し、金沢市立病院耳鼻咽喉科を受診。 両鼓膜は著変なく、頭部を下にすると耳閉感は一時的に軽快する。 ここしばらく、疲れがたまっていたという。

インピーダンスオージオメータを用いた、過呼吸時の鼓膜の運動は下図の如く(上は安静時、 下は過呼吸時)呼吸と同期する鼓膜の運動が検出され、耳管開放症と診断された。

初診時の右オージオグラム(黄色で表示)を示す。低音域の感音性難聴を伴っている。 加味帰脾湯内服2日目から症状の軽快を認め、7日目で症状は消失した。治療後(内服7日目)の 右オージオグラム(緑色)を示す。


症例 2

48歳女性、14日前から右耳閉感出現し、金沢市立病院耳鼻咽喉科を受診。 両鼓膜は著変なく、頭部を下にすると右耳閉感は一時的に軽快する。 1月で8Kgの体重減少あり。

インピーダンスオージオメータを用いた、過呼吸時の鼓膜の運動は下図の如く(上は安静時、 下は過呼吸時)呼吸と同期する鼓膜の運動が検出され、耳管開放症と診断された。

初診時の右オージオグラム(黄色で表示)を示す。低音域の感音性難聴を伴っている。 加味帰脾湯内服3日目から症状の軽快を認め、7日目で症状は消失した。治療後(内服7日目)の 右オージオグラム(緑色)を示す。


症例 3

36歳女性、6月前から両耳閉感とふらつきが出現し、金沢市立病院耳鼻咽喉科を受診。 両鼓膜は著変なし。

インピーダンスオージオメータを用いた、過呼吸時の鼓膜の運動は下図の如く(上は安静時、 下は過呼吸時)呼吸と同期する鼓膜の運動が検出され、耳管開放症と診断された。

初診時の右オージオグラム(黄色で表示)を示す。低音域の感音性難聴を伴っている。 加味帰脾湯内服3日目から症状の軽快を認め、7日目で症状は消失した。治療後(内服7日目)の 右オージオグラム(緑色)を示す。


症例 4

27歳男性、4日前から右耳閉感出現し、金沢市立病院耳鼻咽喉科を受診。 両鼓膜は著変なし。

インピーダンスオージオメータを用いた、過呼吸時の鼓膜の運動は下図の如く(上は安静時、 下は過呼吸時)呼吸と同期する鼓膜の運動が検出され、耳管開放症と診断された。

初診時の右オージオグラム(黄色で表示)を示す。低音域の感音性難聴を伴っている。 加味帰脾湯内服4日目から症状の軽快を認め、7日目で症状は消失した。治療後(内服7日目)の 右オージオグラム(緑色)を示す。


症例 5

64歳男性、14日前から両耳閉感出現し、金沢市立病院耳鼻咽喉科を受診。 両鼓膜は著変なく、頭部を下にすると耳閉感は一時的に軽快する。

インピーダンスオージオメータを用いた、過呼吸時の鼓膜の運動は下図の如く(上は安静時、 下は過呼吸時)呼吸と同期する鼓膜の運動が検出され、耳管開放症と診断された。

初診時の右オージオグラム(黄色で表示)を示す。混合性難聴を伴っている。 加味帰脾湯内服3日目から症状の軽快を認め、14日目で症状は消失した。治療後(内服14日目)の 右オージオグラム(緑色)を示す。


Shigeru Ishikawa (ishikawa@po.incl.ne.jp)