世の中にもの申す 19 |
現状を把握できない人-2
8/31/99の新聞記事より 石油公団の小松国男前総裁に退職金3500万円が支払われたそうです。横10cm×縦3cmくらいで10面に小さな記事で掲載されていました。石油公団は探鉱会社に投融資する会社で石油を探すためには必要な資金源なのですが、ある意味簡単にいうと「ばくち」のスポンサーといえます。現在の欠損金は3342億円ということですが、これは住専などと同じ見込みであって投融資などの残高は1兆3240億円。最終損益は全てがうまくいった場合4680億円のもうけ。はずれた場合6960億円の損失と予測しているそうですが、我々がこういう結果を知る場合大抵は最悪側になってから知らされるのが常です。 そういう責任を堀内光雄前通産相に更迭されて1998/6月に退任。退職金は棚上げされていたのを1999/8/27に支払われたということです。「各方面に迷惑をかけた」などの理由で4600万円のうち1/4を辞退したそうです。 「各方面に・・・」というのは税金を支払っている国民へという意味ではなく、「各監督官庁」へという意味ですね。たかが6年11ヶ月の在任期間で4600万円も貰おうというのはいったい何なんだ ? これからの業績の向上を望めないので、毎回総裁の退職金がでないと、なり手が無くなってしまうので、今回支払わなければ、後がまずい・・・と、鎌田吉郎総裁は判断したのでしょうか ? 1/4を辞退したというけど年間にしてサラリーマンの年収に匹敵するほどの額になるし、どうせ天下りしてのボロ儲け的退職金だろうに。またどっかに腰を落ち着けてその分を取り戻そうとしているはずに違いない。新聞はそこまで書けよな !!! 今回の「現状を把握できない人」は自分の置かれている状態を正確に把握せず税金を泥水にぶち込み続ける石油公団。今後の自分たちのことを考え更迭された前総裁に退職金を支払い1/4をお詫び料として辞退させる ? ことで国民の矛先をかわそうとした鎌田。迷惑をかけた相手を間違えている小松。この三者をみるかぎり石油公団の損失予定額はもっと膨らむに違いない・・・と思いませんか ? |
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