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とんでもない建築について

石川県農業総合試験場ビジターセンター 日本建築学会賞をとった建築家

石川県に建つ建築が 「新建築」 の表紙になったと喜んで観に行きました。
ところがどっこい、雪国で設計する場合に当然考えなければいけない「常識」を無視しているのにびっくり。竣工後3ヶ月目に見学したのでしが、窓ガラスで結露した水がだらだら流れてカーペットがかびだらけ。一部は水分で剥がれかけている。唖然としてしまいました。
外部に面した鉄骨をのそままインテリアで見せているため、ヒートブリッジで内部側で結露しているのです。
ヒートブリッジというのは、一つの部材が内外部にまたがって配置されているときに、インテリアで冷暖房されていると結露してしまう現象を言いいます。コンクリートでもありえる現象だが鉄ではなおさら・・・。
この建物のように鉄骨の梁が窓ガラスを貫通して外部まで出ている場合などは、確実に結露してしまいます。
この建築家は、学校の先生でもあります。こういう人に教わる学生は「格好」だけの建築を作ることになるのでしょうね。困ったものです。
いつも温室ばかり設計しているからって、普通の建築では結露はダメなんだよ。
税金を使ってこういう建物を建てられては!!!怒怒怒!!!
と怒っていたのですが、先日また石川県発注でこの建築家が設計した建物が建ってしまった。だめだこりゃ。


ガラス張りの建物

最近の建築雑誌にガラス張りの透明感あるかっこいい建物がよく載っている。
鬱陶しい壁を無くして、透明にしてしまえばそりゃいいよね。格好は・・・
写真を撮るときは、雑然としたものは隠してブラインド上げて・・・
でも、いつもブラインド下ろしっぱなしなのを知っていますか ?
誰にも見られない広大な敷地でそんな設計をして下さい。
「私は覗いていません」と心の中で言いながら、目が合わないように
建物の前を歩くのは疲れます。特に住宅でやられた日には・・・


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