わくわくしながら汽車に乗ってみれば
上火車、以後……
中国での長距離移動手段は、飛行機(=飛機)、汽車(=火車)、バス(=汽車)とありますが、
やはり汽車のほうが旅情があって楽しいのではないでしょうか。かって中国では、汽車の切
符は手に入れにくいものの代名詞であり、旅行中のトラブル(帰りの切符が手配できない、2重発
券等)の元凶でしたが、最近は一変。オンライン化が進み、我々でも割合簡単(?)に手に入るよ
うになりました。
中国語が話せなくても、販売窓口で、乗りたい日、列車の番号、人数をメモって差し出します。
有(ヨウ:有る)、没有(メイヨウ:無い)の返事に従って、お金を払うか、メモの書き直しにな
ります。
列車に乗るには、待合室に入りますが、普通席とグリーン席では入り口が違うので注意。ホ
ームに出ると乗車口が示されていないので、適当な場所で待つ。ホームの高さは30cmほどなの
で、広軌の列車がますます大きく見えます。万一、線路に落ちたとしてもホームに戻れなくなると
いうことは無さそうですネ。
列車が入ってきたら乗車口を探して乗車となりますが、乗車口では女性乗務員がたすきをかけて歓
迎してくれ、ホームが低い分、乗車するための階段は高いので注意。
歓迎してくれた彼女は汽車が発車すると車内サービスを一手に引き受けます。お湯のサービス、飲
み物・果物・土産物等の車内販売、清掃など。軌道は広軌であるため車内が広く、振動も少なく快適。
上海・南京間の2階建て列車は2階がグリーン席、ゆったりした席で展望も良く気持ちがいいです。
車内では、地元の人が退屈まぎれに話し掛けてきます。筆談で話もはずみますから、筆記用具は必
携アイテム。時間が時間ならヒマワリの種をつまみに一緒に酒を飲むのもいいものです。そんな様子
を綴ってみました。
北京駅前の大通り
どハデな双城駅(哈尓濱市の南) 落ち着いた雰囲気の蘇州駅
さすが都会の玄関口:南京駅と無錫駅
[上海站(=駅)]の文字板を外して駅舎の改修中(2000年、上海駅前)
乗務員の出迎え:南京駅
乗務員の出迎え:無錫駅、上海駅
SLも健在、まさに火車(哈尓濱…長春間)
車内での交流:
お祖父さん、お祖母さんに囲まれた小皇帝(左)
上海のおばさん、南京大学と蘇州大学の学生(右)
車内での交流:ビールや水割りはダメな南京市の
林さん(左)とはジョニ黒のストレートで乾杯
車内の楽しみ お湯のサービス
禁煙車両もあります 綺麗なトイレ こんなトイレも
広軌鉄道