1/35ラジコンキングタイガー制作手順
6.塗装
詳しいプラモデルの塗装方法は模型雑誌等で詳しく出ているので、そちらを参考にして下さい。
一応私が塗装の時に気を付けている事と、キングタイガーを塗った時の手順だけ簡単に書いておきます。
塗装時に気を付けている事は、
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きれいに塗って、きれいにヨゴス。
ジオラマにする訳ではないので、汚し過ぎにはしません。
かといって、塗り立ての「おもちゃぽい」塗装も嫌いなのでどちらかと言うと、最近のタミヤの作例のような感じを目指しています。
(タミヤの作例はちょっときれいすぎますが)
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塗装にかける時間は極力短く。
塗装は休日1日で、一挙に塗ってしまいます。
プラモ雑誌等で紹介されている塗り方では、下地を塗った後は1日くらい乾燥して車体色を塗り、さらに1日乾燥させてウオッシングし、さらに1日乾燥させ・・・・・・
等と書かれていますが、ただでさえメカ積み等に時間がかかるのに、塗装に何日もかけていると、飽きっぽい私ではキットは完成しません!
それに動かすキットはどうせ壊れるので、壊れた時のショックを少しでも少なくするために、キットにはあまり手をかけません。
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手でべたべた触っても塗装が取れないように
本当は、最後にパステルで錆や汚れを表現したり、フラットアルミ等でドライブラシをして金属の摩耗を表現すればよりリアルに塗れますが、動かすキットはしょっちゅう車体を触るのですぐはげたり、最悪は手に付いた塗料が別の場所に指紋となって付いてしまったりします。
最後の仕上げにグンゼの水性つや消しスプレーをかけて塗装が取れないようにしますが、汚れ・錆・金属の表現はすべてエアブラシとドライブラシだけでそれまでにやってしまいます。
塗装の手順
- 細かいパーツや転輪は接着前に塗装します
写真は塗装直前のキングタイガーです。
AFVディスプレイモデラーは接着できる部品はほとんど接着した後で塗装をする方が多いですが、私はシャーシにくっついた細かいパーツを塗り分けるのが下手なので、塗った後で接着します。
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タミヤの缶スプレーのダークイエローでベースの色をさっと塗ります。
一応下地のつもり。缶スプレーでぬりにくい部分は無理に塗りません。
すぐに次の塗装にかかるので、べたべたにならないように注意します。
普通下地は暗い色を使う方が多いですが、私は明るめの色から塗ります。
缶スプレーを使うのは下地が剥がれにくいのと、単にエアーブラシで全体を塗るのが面倒なだけです。
キングタイガーにはメッシュの部品がありますが、これは缶スプレーで塗ると網目が詰まるので塗りません。....初めてこのキングタイガーを作った時に失敗しました(^_^;
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タミヤのアクリルのダークイエローをエアーブラシで塗ります。
アクリルのダークイエローは缶スプレーの色より暗いので缶スプレーでぬれなかった隅っこや影の部分は丁寧に塗って、光の部分は缶スプレーの明るめのダークイエローを完全に消さないようにさっと「ふりかけ塗り」します。
さらにダークイエローに多少のフラットブラックとレッドブラウンを混ぜ、さらに暗いダークイエローを作り、シャーシの下の部分や転輪・動輪の影の部分それと、汚れを表現したい溶接跡を塗り分けます。
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ダークグリーンとレッドブラウンをエアーブラシで迷彩塗装します。
アクリル塗料を使いますが、レッドブラウンは原色のままで塗ります。
ダークグリーンは原色だと汚すぎるので、ディープグリーンを半分混ぜて明るめのダークグリーンで塗ります。
一番悩むのが迷彩パターンですが、迷った時はタミヤの箱絵を真似しましょう!
今回のキングタイガーではエアーブラシの後、筆で斑点を付けています。
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迷彩色の「浮き」押え
このままでは、いかにも「塗りました!」と言わんばかりの迷彩色になるので、塗り立て迷彩を押さえるためにダークイエローをエアーブラシで「ふりかけ塗装」します。
エアーブラシをキットから30cmほど放して、絞り気味で、うすーーーーく塗ります。
ウォッシングで塗装を色を押さえる方法もありますが、ダークイエローが暗くなりすぎるので私はあまり使用しません。
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排気管などの汚れの塗装
エアーブラシでフラットブラック・ダークグレイ・レッドブラウンの三色をそれぞれ吹き付けます。
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キャタピラ・ワイヤーロープ等の金属の塗装
フラットブラックにフラットホワイトを混ぜてダークグレイを作り、(市販のダークグレイは青っぽいので使いません。)キャタピラはエアーブラシで、細かい部品は筆塗りします。
キャタピラは1色だと単調になるので暗めと明るめのダークグレイで迷彩塗装のように塗ります。
さらにレッドブラウンをエアーブラシで錆っぽく塗ります。
金属部分をしっかり塗ると、模型が全体にしまった感じになるのでここだけは手抜きしません!(^o^)/~
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ウォッシング&墨入れ
ウォッシング&墨入れをする前に、よく乾いていないアクリル塗料がはがれるのを防ぐためグンゼの水性つや消しクリアー缶スプレーを全体にさっと吹き付けます。
ウォッシングはタミヤのエナメル塗料のフラットブラックを溶剤で思いっきり薄めさらに少量の油絵の具のアンバー(茶色)を溶かしたものを使用しています。
ウォッシングは全体を塗りたくってふき取るものだそうですが、私は転輪・動輪車体の下の方や後ろの方の暗くしたい所だけおこないます。(ほとんどふき取りません)
(全体をしてしまうとダークイエローが暗くなりすぎるので)
ウォッシングをしていない部分は墨入れします。溶接跡や防弾版の継ぎ目など。
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マークはり
次のドライブラシ前にマークを貼ります。
マークは余白部分を丁寧に切り取って貼ります。
ツィメリットコーティングした時は、マークソフター等の軟化剤を付けて綿棒で押さえつけますが、今回はしていません。
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ドライブラシ
アクリルのダークイエローで全体(金属部分以外)をドライブラシします。
全体が迷彩塗装でない単色の時はフラットホワイトを混ぜて何段階かでドライブラシを行いますが、迷彩塗装の時にそれをすると角と言う角が白くなりすぎて漫画の様な塗装になるので、ドライブラシはダークイエローそのままで1段階だけ行います。
(落ち着いた感じになる)
金属部分はグレーとライトグレーの2段階でドライブラシを行います。
フラットアルミ等の光系塗料で行なう方がほとんどですが、あまりキラつくのが好きではないのと、最後にフラットクリアーを吹き付けるので光がなくなりただのライトグレーになるので、最初からグレー系で行ないます。
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べたつき防止
手でべたべた触っても大丈夫なようにグンゼのつや消しクリアーの缶スプレー「つや消しトップコート」を全体にかけます。
つや消しクリアーと言っても、多少クリアになってしまいます。
本当は完全なつや消し塗装が好きなので塗りたくないのですが、致し方ありません。
ディスプレイキットを作る時は(私の場合動かしすぎて壊れて動かなくなったキットをやむなくディスプレイにする時)この後、金属部分のドライブラシやパステルを粉にして錆や汚れを表現しますが、今回はしていません。
以上がキングタイガーの塗装手順ですが.......つかれたー.....こんなに長い文章打ち込んだのは初めてです(^_^;
........うちのホームページを見られる方でこれを最後まで読まれる方がはたしているのでしょうか??
私自身は決まった塗装方法や手順がある訳ではなく、キットによって塗り方はバラバラです。
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