観た建築の感想 |
構造設計を担当した古川氏に誘われてプレスレビューの日に見学してきました。
ペンキ用クロスに白色塗装して積層材を刀の鞘の断面のような長楕円形にしてアアルトのように階段の壁を飾っていた。内井事務所の方でアアルトが好きな人がいるらしいのですが、そういえば世田谷の美術館だったかの外構のポール灯がフィンランディア・タロのと似ていたもんね。 絵はがき売場のおっきいガラス面の補強リブが外部に出てその小口にアルミのパイプ。インテリア側にも小さいリブがある。リブが外部に出ていると心ない人に割られそうでなんとなくコワイ感じがしてしまう。ガラスは小口が弱いから・・・。 サインはアルミ板の厚いやつと絵柄をくり抜いたものの 2種類。トイレは赤と青のちょっと透ける奴を象眼しているんだけど、EVやロッカー・TELのはくり抜きっぱなし。外構のもくり抜きっぱなしだったな。格好いいけど、見にくくてちょっとヤバイ。案内図は力が入った作品に仕上がっているけど、やはりわかりにくかった。 外構の洗い出しは庄川産の赤っぽい豆砂利で、内井さんっぽい感じがする。こういう「ぽい感じ」を出すのって幾つもつくっていかないと我々にはできないことですね。 インテリアの打放しは全てモルタルの薄塗りがかかっているようで、外部の打放しが綺麗なだけに何故インテリアだけ ? って思ってしまう。 北陸には幾つか内井事務所の作品がありますが、金沢大野のからくりとか七尾の美術館とか・・・。その中ではここの美術館の完成度が高いと思います。高岡という立地もあってキャストを多用しているのがリッチに感じる原因かも知れません。 |
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