小ホールについて
筑波で開かれた「EXPO'85」の会場内にある「expohall」と呼ばれる550席の小ホールは、私の大高建築設計事務所での最初の現場でした。
古市さんの指導の元に、現場との応対や大高さんとの打合せの仕方を学びました。
鉄骨の座標を、ポケットコンピュータでプログラムを組んで計算していたのですが、今なら5分で終わる計算を一日がかりでやっていました。
この劇場は仮設なので今はもう存在していませんが、僕の中では一番思い出深い建築物です。
ここで「夢の遊民社」の演劇を初めて観ましたが、あまりに面白かったので、その後も「下北沢」や「多摩センター屋外ステージ」・「広島公演」など観に行きました。
この建物は、フーチン以外の低層部が全てPC(地中梁・柱・梁・スラブ・パラペット)で、その上に鉄骨の屋根が被さるという構造形態をしています。
「Fブロック」の博覧会協会施設を大高事務所が設計監理したのですが、「テーマ」は「仮設らしくみえない仮設建築」でした。
構造設計-青木繁研究室・施工-三菱建設などの共同企業体・舞台装置-東宝舞台・写真撮影-三輪晃久写真研究所
|