観た建築の感想 |
郡山市立美術館は、前庭が石の広場になっていて、バリー・フラナガンの彫刻(ホテル川久の屋根の上にいるウサギが跳ねてるの彫刻と同じ作者)だけがおいてあり、でっかい株立ちのケヤキ(だよね)が数株。私にはこの前庭広場の性格がよく把握できませんでした。というのは、その庭を観ながらアプローチし、インテリアからもその庭が見えるために、建築としての眺望の意外性があまり感じられなかったからかも知れません。ある意味オーソドックスな配置とも言えますが、私にとって、庭の扱いは池原氏の酒田市美術館の方に新しい提案があるように感じました。「この次に観える景色は、どんなだろ
?」という、展示以外の楽しみに魅力を感じるからです。
喫茶室は、「三春ファームハーブガーデン」がテナントとして入っているのですが、なんとなく少女っぽくて、美術館の喫茶室とはちょっと違うなと感じてしまいます。展示品を見終わった後で、お茶を飲みながら「あれは、良かったなぁ・・・」なんて想い出したりするところですから、雰囲気がちがうな。設計者の柳澤孝彦氏はあそこでお茶するのだろうか。丸文字の可愛いメニューを観て注文するのだろうか。どうも、想像できないな。といっても、そんなことまで設計者が口出しはできないんだけどね。 ファサードのガラス面が段状になっているのですが、その部分の内部天井にシミがかなりできていた。結露が廻ったのだろうか、Rの大屋根部分の天井は綺麗だったから、ガラス面の影響だと思うが・・・? 便所がつまらなかった。作家事務所の設計した建築を観る一つの楽しみにトイレもあるのですが、ふつうでした。これは、大高事務所のも同じですけどね。 展示室内部以外は撮影OK パンフレットに設計者の名前がありませんでした。これは悲しいことです。 |
Strayt Sheep index | 観た建築の感想index |