石川県が珠洲の鉢ヶ崎に建てて第三セクターで運営しているホテルです｡一階ロビー･レストランの壁仕上げは珪藻土を左官塗りしてかきおとし仕上にしています｡
多分ここはリゾートホテルのつもり･･･だと思うのですが､客室やその浴室を見る限りビジネスホテルに毛の生えた程度のレベル｡おもわす『ちゃっちぃ〜!!!』
リゾートホテルならば海に面した大きなバルコニーでもとればいいのに･･･｡ただ､ちょっとソファー廻りが広くて･･･まぁ､エキストラベッドになるソファーだからそれくらいのスペースがいるんだろうけど､あまりに中途半端｡

どこが学会賞までとった建築家のこだわりか ??? と､不思議になってしまう｡大浴場にしてもただ花崗岩を貼っただけ〜｡って感じだし､その脱衣室にしてもビニルクロス貼り･･･本気で珪藻土を使おうと思っていたら､脱衣室のように湿度の高いところにこそその性能が発揮できる場所もあると思うのだが･･･ビニルクロスだなんて･･･｡おもわず苦笑いしちゃいます｡

20:00くらいに一階のレストランで夕食をとったんだけど､お客は僕たち一組だけ､従業員の方が多い｡多分夏だけお客さんがいるくらいで･･･こんなんで､経営がなりたつんかいなぁ〜と人ごとながら心配になってしまいます｡第三セクターだから赤字を喰ってもそれなりに税金をつぎ込んで営業を続けるのでしょうけど､まだこういうことしている石川県に呆れてしまいます｡
だいたいこの場所にこういう高さのホテルが必要だったのかを問いたいと思いますし私は赤点をつけます｡

ただ､上の喫茶店から観る珠洲の海はきれいです｡南の島のようにエメラルドグリーンみたいな美しさは素晴らしいと思います｡でも､これは､ホテルが偉いわけではなく能登の海がいいということにすぎません｡