観た建築の感想 |
オーストリア ウィーン Favoritenstraβe 118,Vienna,Austria
駅のインフォメーションで、地図を貰って上記の通り名を頼りに探せば楽勝 ! ペデストリアンに面して建つこの銀行。銀行がよくこの設計にOKを出したなって・・・だってすごいんだもの。映画の・・・宮崎氏の「風の谷のナウシカ」に出てくる眼がいっぱい付いている怪物 「オーム」が二段重ねになったようなファサード。ぐっちゃぐっちゃなんだけど、ステンレスパネルなんか、無理なく納まっているところが怖い。どういう図面を描くんだ?鉄骨の溶接も荒々しいが、美しい納まりを追求しているわけでもなく、かといって汚らしいわけでもない。建物全体がアートしていて、押棒やドア、空調ダクト、吹出口、全てそのための素材になっている。 普通銀行は内部の見学を許してくれないところが多い。これは日本だけではなく外国でも同じだった。スカルパのバンカ・ポポラーレもそうだったし・・・でもね、「日本からこの建物を見るために来たんだ」と眼をきらきらさせてお願いすると、パンフレットをくれて案内までして下さったのは、ここだけ。「写真を撮っていいか ?」と聞くと、「もちろん !」だって。 多分世界中の若き建築家のたまご達が、この建物を見に来るのだろうが、パンフレットまでくれるというのは嬉しい。いくら宣伝になるとはいえ、日本ではありえないよね。 ウィーンの地下鉄のサインが美しいので、いろんな駅で降りてみる。ちょっと郊外のAlte Donau で途中下車。ヨットの浮かぶ湖やドナウ川に釣り糸をたれているおじさんなんかが居るのを観て、駅の外へ出てみる気になった。駅を出て右斜め向かいの川沿いに、広い前庭があり、そこにテントを張ったテーブルの出ている店を見つけ入ってみる。ビールとソーセージを頼むと、パンが付いてきた。会社の帰りとか、ちょっと一杯飲みに来るといった感じで、お客さんはみんなくつろいでいい感じ。 庭でビールを飲みながら話は弾む。 |
ペデに面して建つ中央銀行 | |
こんな形だけど、きちっと納まっているんですよ。 | |
なんじゃい、この手は ??? | |
1階方向に撮った写真。窓を開けるために腰壁から渡り板がかかっているのには笑っちゃうね。銀色にうねっているのは空調ダクト。 |
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