こういう変わった形(設計者には他の理由があるのでしょうが)の建物は、私達地方に住む者にとっては刺激になります。四角四面の建物ではなく柔軟な考え方を持つという意味で面白いと思います。しかし、それは建物として最低限の雨が漏らないという性能を抑えた上でのことではないでしょうか。建物自体をアートと考えるなら雨が漏ろうと仕方のないことかも知れませんが・・・。雨を漏らさないという条件の下で設計者は創造的な空間を作ろうと努力しているはずですが、その条件を取り払って「こんなのはどうだ
!!!」と見せられてもなぁ。と言いながら、この美術館のむかいに立つ土産物屋よりかはましだ・・・とも思ってしまう。
便所の隔板や洗面のカウンターはスチールプレートのサビさせたものにクリヤ塗装をかけている。これは門前町のビューサンセットの床の間の地板でもやっていました。なかなか味わいがあって素晴らしいテクスチャと色を醸し出しているので、住宅の設計でそれを勝手にパクらせて貰いました。申し訳ありません。塗装屋さんに相談したら、塗装を掛けても表面の細かい穴から空気が入るので錆の進行を完全に抑えることは無理だけど、インテリアで荷重を負担するところでもないし、いいんじゃない・・・との事でした。
この美術館にはコルビジェの作品があるので眺めてみて下さい。 |