観た建築の感想 |
福島県立美術館は、私が事務所に入ったときに現場をやっていました。これは、今まで何度か観ているのですが、和泉が観たことないので今回行きました。近頃の美術館は、綺麗にできているのですが、この美術館のようなダイナミックさに欠けると思います。美術館にダイナミックさが必要か
? という疑問もあるのですが、大谷研究室の金沢工業大学みたいな雰囲気を持った建築が少なくなりつつあると思います。時代の流れに合わないのかも知れませんが、私はこういう迫力のある空間が好きです。千葉の文化会館のエントランスホールでも同じことを考えたことを覚えています。残念ながら、正面部分の石本建築事務所がやった、福島県立図書館との接続部分の屋根の改修工事
? をしていました。
今はやりの軽い感じの美術館からみると「重厚長大」超弩級戦艦って感じの一世代前の美術館デザインかも知れません。しかし、エントランスホールの殆ど何もない空間を造るということは、簡単なことではありません。「ここ、もったいないから何か展示しようよ」という意見が出てもよさそうなところを説得したのでしょうか。こういうゆとりのある空間が少なくなっているように思えます。 この美術館は、新幹線のホームからも見えるのですが、アクセスのいい街の中に自然が一杯の敷地を用意できたことに驚きを感じます。ここ以前に何かの施設が建っていたのだろうか ? 大高事務所にいながら、そんな疑問を持ったことがなかったことがちょっと恥ずかしい。 アンドリュー・ワイエスの「そよ風」や斉藤清さんの暖かい感じがする冬景色の作品があることと、展示室をぐるっと回ってくると、エントランスホールの吹抜の奥側に出てくるという展示室配置が好きです。 エントランスホールは、撮影OK |
エントランス
右手に池をはさんで図書館がある 後ろは「信夫山」 |
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エントランス正面 | |
エントランスホール | |
右側のスロープを上がって展示室へ行き
左手奥に戻ってくる |
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スロープの踊場から玄関方向を見る | |
休憩室 | |
中庭 | |
企画展示室受付 | |
スロープの花崗岩(稲田石)の腰壁とタモの笠木の取り合い | |
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