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土門拳記念館 谷口建築設計研究所 間・平尾工務店JV 山形県酒田市宮野浦字飯森山北13 1983.07竣工
SK1983/12/P145・NA1991/0930/P256・NA1983/1121・NA1995/0918/P61・DT120/P107
土門拳記念館と酒田市国体記念体育館は、飯森山公園の中にあります。
池の畔に建っていて、見学をした後、階段を上がってブリッジ ?を渡ると建物の裏へ出る。池をぐるっと回って向こう岸から建物を観てね ! ってことなんでしょう。
記念館の池に面した休憩室外のテラス部分に出るサッシュのドアに「外に出ないでください」の表示がある。どこの美術館でも、中庭やテラスへのドアは使用禁止になっていることが多いが、何故なのでしょう ? せっかく気持ちよさそうなところを建築家が用意してくれているのに・・・。多分、利用者のマナーが良くなくて、そういう貼り紙がされるようになってしまうんだと思います。谷口氏の美術館は、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館や豊田市美術館などの新しいものを観ているので、進化の度合いがすごいなという印象です。当然、この建築も良いのですが、一作一作新しい物ほど良くなってきているのが実感できます。順番に古い方から観ていけばとちょっと後悔してしまいました。
建築物とは関係がないけれど、すごく丁寧に掃除されているのを観て感動しました。おばさんが、床の一つ一つの汚れを見つけては、ごしごしとふき取っていました。職員の方も、建物の維持に気を使ってる様子が話をしていて感じることができました。1983年竣工ですが、メンテナンスがいいせいもあるのでしょうか、そんなに汚くはなっていません。
展示物を撮さないという条件で建築の撮影はOK
案内図
サイン
アプローチ側全景
外壁はシェニートモンチークのバーナー仕上
ここがアプローチ
右側がエントランス
左側の階段を上がってまっすぐ行くと、水の流れる中庭の上をまたいで建物の向こう側に出る。池を一周して帰って下さいという意味でしょう
エントランス
ドアはブロンズ硫化いぶし
エントランスホール
亀倉雄策の銘板(ブロンズ硫化いぶし)
展示室側からエントランス方向をみる
展示室内部 壁はコンクリート小叩き仕上
コンクリート面には誘発目地が入っているが、予定通りその部分にクラックが入っていた。見事に計算通り
こういう部分の目地には悩むね
蹴上は目地無し・側面は目透しで巾木と壁を分ける
スロープ側の目地取り合い
展示室から池方向への廊下
中庭側(写真左手)の嵌殺しの窓は手前より奥が数級的に幅広くなっていく
廊下見返り
廊下から中庭を望む
サッシュ下部の結露受け
視聴覚室
勅使河原宏氏デザインの庭で「流れ」
最上川産の黒玉石と笹
土門拳記念室から池を望む
休憩室から外のテラスには「出ないで下さい」と注意書きが・・・
気持ちよさそうなのに
中庭
イサム・ノグチ氏の「土門さん」という玄武岩の彫刻
階段の手すりはFBでちょっと太く見えますが、このデザインの流れはより軽快になって豊田市美術館に受け継がれています
ブリッジを渡って建物の向こうへ
記念館の裏側
ブリッジを渡った後の階段の処理には、いい解答が出ていなかったのでしょう。豊田市美術館ではもっとうまく処理されているように思えました。
池越しに記念館を望む

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