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浅蔵五十吉美術館 池原義郎・建築設計事務所 西松 石川県能美郡寺井町字泉台南1  1993.01竣工
SK1994/07/P161・NA1994/0620/P94・NA1995/0918/P64・NA1995/0220/P71・DT121/P66
こういう小さくても密度と質の高い建築が石川県にも建ったことは嬉しいことです。建築のボキャブラリーとしては、酒田市美術館と同じものがあります。ただ、工事金額の関係で酒田市美術館の方が徹底さを感じます。内部仕上げもクロス貼りであり、池原氏のディテールに材料が付いていかず、はねてしまっていました。やはり無垢材(石やコンクリート)を使うディテールですよね。アプローチにある水盤のディテールを観るにはこの美術館を訪れるしかないでしょう。
池原氏のディテールを観るにはこのくらいの規模がちょうどいいように思えます・・・というのは、酒田市美術館ほど大きくなると疲れてしまうのです。あまりに観るべきところが多すぎて・・・。
館名板
全景
アプローチ・入り口のあり方は酒田市美術館と同じやり方です。ただ規模と敷地はこちらがかなり小さい。
アプローチの壁とキャノピー
コンクリート打ち放しの出目地です。
壁小口ディテール
右下に水盤が見えます。アプローチの庇はディテールの宝庫です。
樋先端のディテール
屋根と樋の関係
この窓天端の納まりなんてどうなっているんだろう。とても真似のできない技術ですね。
窓の竪枠下には外壁の汚れ防止のための納まりが用意されています。こういうところは見習わなくてはいけません。タダのカッコだけのディテールを使う建築家との違いが見えます。
地面から浮いている水盤先端のディテール。
水盤隅部のディテール。
水盤隅部のディテール。
エントランスの傘立てとその水切石のディテール。
サインの取付も繊細です。

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