17.R/Cメカ用パルス幅測定器の製作
パルス幅を見たい!! 受信機からサーボやアンプを制御するパルスの幅(ONの時の時間)は、1mSから2mSで、これをプログラムで使いやすいように、100〜200の数値に変換しています。
プロポのスティックの中間が150で、上が100、下が200と仮定してプログラムを作ってますが、実際にはプロポのメーカーの違いで若干のずれがあります。

今回製作した、パルス幅測定器は、受信機から出る信号を3桁の数値(80〜250)で表示します。
これを使えば、自分の持っているプロポの、センターや上・下のパルス幅が確認できます。
また、自分が作ったPICから予定通りのパルスが出力されているかどうか、数値で確認することも出来るので、PICでラジコンメカの制御をするには大変便利な装置です。
回路図

数字を表示させるためのセグメントLEDを3個使って、3桁の数値を表示させています。
2chの信号が入力でき、スイッチを表示チャンネルの切り替えが出来ます。

セグメントLEDを3個使ってますが、実際には3個同時に出力するには、PICの足が足りず、1つの数字しか出力できません。
1桁目のLEDを出力し、次に2桁目のLEDを出力し、次に3桁目のLEDを出力。
と言うふうに、3個のLEDを順番に1個ずつ出力します。
これを早く繰り返せば、人間の目には3つが同時に点灯しているように見えるわけです。
この方法はいろんな作例に出てくるので、割と一般的なやり方のようですね。
プログラム 実際に作ったプログラム→palus3.asm
これまでのプログラムを修正して作ったので、使ってない変数がたくさん宣言されてますが...無視してください。(笑)
プリント基板の製作 最初は、汎用の基板で作成しようと思ってのですが、部品の点数の割には配線が大変多くて、挫折しました。
で、オリジナルのプリント基板を作成しました。
オリジナルのプリント基板は、設計が面倒ですが、出来てしまえば配線は楽ですし、2個・3個と複数作るのも簡単です。
とりあえず、同じ物を2個作って、受信機からのパルスと、PICから出力されるパルスを同時に表示させてプログラムの確認が出来るようにします。

完成品

使用例 受信機から出力されるパルス信号を測定



さらに、PICを接続して、受信機から出力されるパルス信号に対してPICに繋いだサーボがどう動くかを検査。




2個使って、受信機から出力されるパルス信号に対してPICから出力される信号を同時に検査

Futabaの
ATTACK2
FutabaのATTACK2を測定したところ、

1ch センター:155
1ch 左 :114(105)()はトリムを目一杯倒した状態
1ch 右 :193(203)

2ch センター:155
2ch 上 :112(102)
2ch 下 :195(204)

と言う、測定値が出ました。
このデータを使えば、2chプロポでも、1chのトリムを左に倒して、さらにスティックを左に倒すと、パルスは105になるので、この時だけライトを点灯するとか、2chの上下で砲身を上下させるとか、トリムとの組合せで複雑な動作をプログラムすることが出来ます。
販売します(笑) 実は、この装置事態は結構以前から作ってあって、メールでPICのプログラムについて問合せがあったときには、こんな測定器を作ると便利ですよ...と言ってたら、やはり分けて欲しいといわれました。

基板があれば作ることはそれほど難しくないので、販売可能なんですが、田舎なもんで手ごろなセグメントLEDが手に入らないのです。
工作の本とか見ると、1個270円と出ているのですが、地元のパーツ屋には、500円くらいのLEDしかありません。
これだと高くなりすぎるので、安いパーツが手に入り次第、価格を出します。

もっとも、こんな装置が必要な方が他にもいれば....の話ですが(笑)

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更新日2003.6.30