16.ハーフトラック用旋回プログラム
ハーフトラックの旋回

ハーフトラックのように、後ろがキャタピラでステアリングが前輪のタイヤで行なうタイプの車輌の模型では、前輪のステアリングだけではどうしても旋回し難く、最小旋回半径が大きくなってしまいます。

本物のドイツのハーフトラックでは、ある程度ステアリングを切ると、左右のキャタピラの回転速度を変えて旋回したそうですが、今回はそれをPICを使ってやってみました。

試験車輌 前回改良した、新2アンプ制御のプログラムの旋回データ部分をハーフトラック用に改造するだけですが、旋回データは実際に動かして見ないと分からないので、以前作ったドイツ18トンハーフトラックにPICを積み込んで試験車輌に改造しました。

このキットはもともと、左右の起動輪を別々のモーターで動かしていたので、今回改造したのは、それぞれのモーターに別々のスピードコントロール用のアンプをつけて、そのアンプをPICでコントロールしています。

前輪左右のステアリングサーボは、従来どおり受信機に直接接続しています。


PICの基板は今回のFamo用にプリントしたもので、PICのICと電源のコンデンサーとクリスタルだけの、最低限のパーツをコンパクトにまとめました。

アンプや受信機との接続は、直接基板にはんだ付けしました。
Famo用旋回データ 問題は、旋回時の片側のキャタをどれだけ減速させるかですが.....
本物と同様に、15度ぐらいハンドルを切っただけでは、左右のキャタの回転はほとんど変らず、それ以上切ると、目に見えて回転に差が出ます。
もちろん、片方のキャタピラが止まってしまう新地旋回はまずいので(笑)、ステアリングを目一杯切っても、片側の減速データは「0」になりません。



プログラム プログラムは、前回までのフル稼働プログラムを改造しています....(改造と言っても、音や砲塔旋回・砲身上下等の要らない部分を削除しただけですが..(^^ゞ)

実際のプログラム→famo01.asm
最小旋回半径 メカ的には、新地旋回ギリギリの旋回が可能ですが、あまり極端にすると動きにリアル感・スケール感が無くなって可笑しいので、最小旋回を直径40cm位の円で曲がれるぐらいが丁度良いようです。

ちなみに、前輪のステアリングだけで旋回させていた時は、直径80cmぐらいの円が最小旋回だったので、ずいぶん小回りが効くようになりました。

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更新日2001.5.10