おじいちゃんの話

 おじいちゃんが小学校へ入る前の年(昭和12年)、おじいちゃんの父が赤紙動員で、軍隊に行くことになりました。おじいちゃんの父は、金沢の連隊の所に集まり、夜の汽車で戦地に向かいました。金沢への見送るに行けるのは、母だけだったので、 見送りに行きました。おじいちゃんとおじいちゃんのおばあちゃんは、寺井へ見送りに行きました。夕闇の中、不気味な音を立てて、やって来たそうです。村の人々は『バンザイ、バンザイ』と手を挙げていたそうです。
 おじいちゃんは、「とうとう、ウラも行くわー」と涙を流して追いかけたが、おじいちゃんのおばあちゃんが『あぶない』と言って、手を引っ張ったそうです。

 それから三・四ヶ月経って、おじいちゃんの父が戦死したことを知らされました。おじいちゃんや家の人がひどく悲しんだそうです。
 こんな悲しいことがあってから、おじいちゃんは「戦争は不幸なことばかりで、なんの役にも立たない。」と言っていました。

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