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郡山市立美術館 柳澤孝彦+TAK建築研究所 大林・東洋JV 福島県郡山市安原町字大谷地130-2 1992/06竣工
SK1993/01/P163・NA1993/0104/P152・NA1994/0221/P68・DT116/P73
郡山市立美術館は、前庭が石の広場になっていて、バリー・フラナガンの彫刻(ホテル川久の屋根の上にいるウサギが跳ねてるの彫刻と同じ作者)だけがおいてあり、でっかい株立ちのケヤキ(だよね)が数株。私にはこの前庭広場の性格がよく把握できませんでした。というのは、その庭を観ながらアプローチし、インテリアからもその庭が見えるために、建築としての眺望の意外性があまり感じられなかったからかも知れません。ある意味オーソドックスな配置とも言えますが、私にとって、庭の扱いは池原氏の酒田市美術館の方に新しい提案があるように感じました。「この次に観える景色は、どんなだろ ?」という、展示以外の楽しみに魅力を感じるからです。
喫茶室は、「三春ファームハーブガーデン」がテナントとして入っているのですが、なんとなく少女っぽくて、美術館の喫茶室とはちょっと違うなと感じてしまいます。展示品を見終わった後で、お茶を飲みながら「あれは、良かったなぁ・・・」なんて想い出したりするところですから、雰囲気がちがうな。設計者の柳澤孝彦氏はあそこでお茶するのだろうか。丸文字の可愛いメニューを観て注文するのだろうか。どうも、想像できないな。といっても、そんなことまで設計者が口出しはできないんだけどね。
ファサードのガラス面が段状になっているのですが、その部分の内部天井にシミがかなりできていた。結露が廻ったのだろうか、Rの大屋根部分の天井は綺麗だったから、ガラス面の影響だと思うが・・・?
便所がつまらなかった。作家事務所の設計した建築を観る一つの楽しみにトイレもあるのですが、ふつうでした。これは、大高事務所のも同じですけどね。
展示室内部以外は撮影OK
パンフレットに設計者の名前がありませんでした。これは悲しいことです。
案内図
銘板
案内板
アプローチ
駐車場から一段降りたところに美術館敷地があります
アプローチの屋根ディテール
きれいです
花崗岩の広場です
建物の周囲の地覆石に乗らないで下さい。との注意書きがあるけど、石が橋のようになっているから・・・・子供は行っちゃいますよね
ガラスに印刷された斜め線は何か意味があるのだろうか
アプローチ部分の雨水溝
小さいU字溝にメッシュやって石をのっけているが、掃除できない。いいのか
エントランスホール
天井と床の一部・家具が木製
壁のコンクリートは出目地
エントランスホールの突き当たり部分
1階の企画展示を観終わった後、奥へ行って階段を上って2階の常設展示にいきます
ベンチ(2階からの見下ろし)
ベンチ(2階からの見下ろし)
家具のデザインはある意味クラシックです。モダンな外観に対しての違和感はないですか ?
展示室入り口のカウンター
この美術館の職員の方は感じよかった
2階の常設展示を見終わった後エントランスホールに戻る階段
1階と2階の温度差が大きかった。ガラス面の大きい建築にはつきものですが、中間期だからでしょうか、夏期と冬季はどうなのでしょう。
外壁のガラス面が段状に切り替わっている部分の天井ですが、シミが殆ど全面に出ています。これだけ広がっているところから考えると雨漏りではなく結露でしょうね。切り替わっている上部のガラス面が熱的に不利な状態になるので、起こったのでしょう。
エントランスホールから喫茶室への廊下
左側が講義室
喫茶室外観
まだ、開館前の写真なのでスクリーンが降りたままです
喫茶室からの眺めです
エントランスからの広場の眺めです
私は広場と喫茶室の関係はこういう見え方の方が良かったのではないかと思います。

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