施工図 index

戻る

 
施工図 ( せこうず )
全ては施工図によって製作されます。職人さんが見る図面は、設計図ではなく施工図です。施工図を描くのは、現場の担当者やサッシュメーカー、鉄骨製作会社、石工事会社、家具施工者・・・など、それぞれを施工する会社が担当して設計図を元に描きます。二度手間になって無駄ではないかという疑問がわくでしょうが、設計者はA社のサッシュを想定して図面を描いていたが、実際に現場で使用するのはB社である・・・ということはよくあります。その場合、製品寸法などが違うので、全てを設計図の通り作るのは不可能になるわけです。また、実際に現場で作るに当たって、施工図を描くことで、設計図での間違いや問題点が浮かび上がってくる・・・という、利点があります。提出された施工図を工事監理者はチェックし、間違いなどがあれば修正して貰い、それでよしとなれば『承諾 ( しょうだく ) 』します。日付とサインまたはハンコが押されて初めて施工図は製作者の手に渡り実際にモノが作られていきます。これで、後戻りはできなくなります。

ちなみに珠洲のNO邸では設計図35枚に対して施工図は129枚でした。また広島のI邸では設計図27枚に対して施工図は100枚でした。このような大量の図面の作成・修正のみならず、職人さんや材料の手配、現場管理、書類作成・・・と、現場監督さんの仕事は大変なのです。建て主の方は、現場に行ったら『おつかれさま !!!』と労をねぎらってあげて下さい。

NO邸施工図 寝室ドア枠 (施工図のサンプル)

戻る