第57回おりもの感謝祭一宮七夕まつり
荻野目洋子ライヴ


 日時 : 2012年7月29日(日) 19:30〜20:30
 会場 : 駅西ステージ(名鉄一宮駅西側タクシープール)
 

【曲目】
 01. ストレンジャーtonight
 02. Dance Beatは夜明けまで
 03. さよならの果実たち
 04. DEAR 〜コバルトの彼方へ〜
 05. Merry Jane
 06. I Love Your Smile
 07. 22才の別れ
 08. 神田川
 09. 氷の世界
 10. コーヒー・ルンバ
 11. 六本木純情派
 12. ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)
−アンコール−
 13. ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)

 ※ライブ時の写真は、公式ブログをご覧下さい。
  鏑木 裕(ギター)、児玉 肇(パーカッション&鍵盤ハーモニカ)

   
 
 日中は大変な暑さでしたが、日も暮れてライブが始まる頃には心地よい風が吹いていました。
 しかし、ライブ会場の駅西広場は、大変な熱気となっていたようです。
 ステージ前の椅子席に座っていた私は、ライブ後に、荻野目ちゃんや会場にいた方のブログの写真で、観客の多さを知りました。

 「それでは拍手でお迎え下さーい!荻野目洋子さんでーす!お願いしまーす!」のアナウンスとともに、「ストレンジャーtonight」のイントロが流れ、「コンバンハー!」と荻野目ちゃんがステージに登場。可愛い〜という女性の声が聞こえました。確かに可愛い!!
 私がこの曲を生で聴くのは、約20年ぶり。ファンの皆さんは、テンションが上がったことでしょう。
 
荻「ありがとうございます。皆さんコンバンハー!すごい人ですねー。大丈夫ですか?見えますか?後ろの方まで、私の方からはよく見えますけれども、暑い中、集まって頂いてありがとうございます。というよりも、この歴史ある七夕まつりに、荻野目洋子、呼んで頂いてありがとうございます!(拍手)
 風の便りに聞いていますが、愛知県で荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」は人気ですかー?(歓声)ありがとうございます。すっごい嬉しいです。まさか、あの当時歌っていた歌が、盆踊りで(ここで客席から「盆踊り!」という声)ハイ(と嬉しそうに笑う荻野目ちゃん)根付いて下さっているとは、ほんと最初は信じられませんでしたけれども、テレビで取り上げて頂いたりなんかして、私自身も一度だけ盆踊りで見させて頂いた時は、本当にもう興奮しました。今日も「ダンシング・ヒーロー」はもちろんですけれども、それ以外の曲もたくさん用意してきましたので、ぜひたっぷりと最後まで皆さん一緒に楽しんで下さーい!」


 「Dance Beatは夜明けまで」
のイントロが流れる中、荻野目ちゃんは1曲目の歌唱時にひっかかってしまった黄色いネックレスを首からはずすと、客席に投げ込みました。そういう機転がスバラシイ!キャッチした方、おめでとうございます。
 元気いっぱいの荻野目ちゃん。間奏のステップも軽やかです。
 
 続いて、これまた久しぶりに生で聴いた「さよならの果実たち」。懐かしい〜♪初めてオリコンで1位になった曲ですね。

荻「ありがとうございまーす。暑いですね。大丈夫ですかー?だいぶ夜になって涼しくなって本当に素敵な時間になってきましたけれども、ちょっと懐かしい曲をお送りしました。1曲目は「ストレンジャーtonight」というシングルで、2曲目は「Dance Beatは夜明けまで」、『早春物語』というドラマの主題歌にもなった曲なんですけれども。そして今聴いて頂いたのが「さよならの果実たち」。まあ私が18、19の頃ですよね歌っていたのは。あれからタタタタタッと月日は経ちまして(笑)、私も年を重ね、皆さんも重ねていると思いますけど、最近、よく80年代の曲を集めた番組ですとかCDですとか、すごく皆さん聴いて下さるようで、私も子育てしながら、いろいろとオファーを頂くとそういう番組ですとか、そして今日もこんな素敵な舞台に立たせて頂いて、本当に嬉しく思っています。
 デビューしたのが15歳だったので、かれこれ20何年も経ってしまいましたけれども、自分がこんなに長く続けてこられるとは夢にも思っていませんでした。でも、やっぱり歌を1曲1曲いろんな場所で歌わせて貰うごとに、いろんな人とつながって、今この瞬間しかないこの時間があるんだなと思いながら、最近は本当に噛みしめています。
 それでは、続いては私の中では少ない方ですけれども、バラードで「DEAR 〜コバルトの彼方へ〜」聴いて下さい。」


 あー懐かしい〜。今日は久しぶりに聴ける曲が続きます。
 荻野目ちゃんの歌声を聴きながら、11年前、同じように夜の屋外ライブで聴いた、美濃加茂のおん祭のことを思い出していました。
 
荻「ありがとうございます。「DEAR 〜コバルトの彼方へ〜」でした。
 さて、しっとりと聴いて頂いたところでこのままですね、アコースティックコーナーをお送りしたいと思います。最近は本当に、節電と呼ばれる世の中になってきましたけれども、元々音楽というのは歌一つであったり、ギター一つ、それから太鼓一つでも出来ることですよね。ですから、こうやってたくさんの人が、本当に知らない人たちが集まっても、たった一瞬の何かこうビートで楽しくなれたりハッピーになれたりする、素敵な材料だと思っています。
 今日は大事なメンバーを従えてお送りしたいと思います。まずは、パーカッション&鍵盤ハーモニカ、児玉肇さーん、イエーイ!頭も涼しそう〜(笑)」

 
 オーイ、荻野目ちゃーん、そんな紹介あり?(笑) 児玉さん、笑ってました(笑)。

荻「そしてギター、鏑木裕さーん。イエーイ!渋いです、フゥ!」
 
 児玉さんの紹介との違いに、笑ってしまいました。メンバー紹介が早々に済まされ、なぜか私も一安心(笑)。

荻「というわけで、最近はカバーなどを歌う時は(話しながら譜面台の周りを1周する荻野目ちゃん)、何グルグル回ってんだろ(笑)、グルグルグルグル回ってしまいましたけど(笑)、こんなメンバーでお送りしているわけです。」
 
 今回も、面白い荻野目ちゃん登場(笑)。ホント、カッコイイだけじゃなく、こういうところも好きなんだよね〜。

荻「そして私も、最近は歌だけではなく、ちょっとした楽器とかもやってみたいな〜なんて思って、少しずつですけれども、もっともっと音楽を知っていきたいなと思っていろいろやってみてます。
 それでは、何年か前に出した『VOICE NOVA』というアルバム、私自身がすごく大好きな洋楽を集めたアルバムです、今日はその中からまずは「Merry Jane」をお聴き下さい。」


 演奏部分で、ブルースハープを吹く荻野目ちゃん。この曲を聴くと、リリース時の頃を思い出し、感慨深い思いでいっぱいになります。すべては、この曲から始まったんですよね。
 
荻「「I Love Your Smile」。皆さんもご一緒に。」
 
 ♪チュルストゥトゥチュルゥルゥ、とこんな感じで一緒に歌い、その歌に合わせて、手を上に挙げて大きく左右に振るよう観客に促す荻野目ちゃん。私ももちろん、腕を挙げて右に左にと動かしました。でも、何て歌えばいいのか自信がなくて、歌声は控えめ。荻野目ちゃん、ゴメンナサイ(笑)。

荻「誰か歌ってくれる人!勇気のある人!一人だけ、ハイッ!あなた、カモン!いいよいいよ、特別!(歌いながら)いくよ、皆さん見えないから声だけお届けしますよ〜、2,3,4!」

 なんと、ステージ下まで行き、荻野目ちゃんのすぐそばで、マイクを通して1フレーズ歌わせてくれるという大サービスがありました。

荻「(歌唱後)イエーイ、ありがとーっ!後ろも聴こえたよー!もっとー!」
 
 観客と荻野目ちゃんとの大合唱です。

荻「ありがとー!みんな、ありがとー!」
 
 この言い方が、カッコイイ〜!!

 曲終了後、挙手して歌ってくれた勇気あるファンの方の紹介がありました。客席から、温かい拍手が送られました。

荻「広島からわざわざ来てくれましたー。七夕まつり、サイコー!」
 
 荻野目ちゃん、サイコー!!

荻「ハイ、じゃあオリンピックの熱さに負けないくらい、また後半もっともっと盛り上がりたいと思います。と思ったけど、まだアコースティックあったね。そっかー。今度は皆さんも知っている日本の名曲をお送りします。すごい盛り上がっちゃって、気分だけが今先に行こうとしちゃいました。まだありましたね、アコースティックが、スイマセン。
 もう1枚、25周年を迎えた時に、カバーアルバムを作りませんか?とビクターさんから言っていただきまして、『Songs & Voice』という70年代の曲だけを集めた、ほぼその時代ぐらいですね、その中から抜粋して今日はまたお送りしたいと思います。もうちょっと、しっとりと聴いて下さい。「神田川」、違うか「22才の別れ」(客席から笑い)、ちょっと待って下さいね。あんまり盛り上がっちゃったので。」

 
 荻野目ちゃんが曲順を間違えるなんて、かなり珍しい。「I Love Your Smile」の盛り上がりで、気持ちが高揚しちゃってるんだとしたら、嬉しいね〜。

荻「じゃあ、Maid in 名古屋のウクレレを。3曲ほどお送りします。」
 
 「22才の別れ」「神田川」「氷の世界」
と、続けて披露。
 ウクレレを弾きながら歌う「22才の別れ」は、ライブ初お披露目。ウクレレ、いい音です。
 毎回必ず新しいことに挑戦してくる荻野目ちゃん。忙しい中、今日のライブのために練習してきたんだろうな〜と思うと、頭が下がる思いです。
 「神田川」の児玉さんの鍵盤ハーモニカの音色は、郷愁を誘っていいですね。しっとりと聴かせて頂きました。
 「氷の世界」は
、もうライブの定番曲ですね。鏑木さんのギター、カッコイイー!

荻「ありがとうございます。アコースティックコーナー、ギター鏑木裕さーん、ありがとうー!パーカッション&鍵盤ハーモニカ児玉肇さーん、ありがとうー!」
 
 荻野目ちゃんのライブには、もうこのお二人はなくてはならない存在ですね。

荻「皆さん、倒れてないですか?イエーイ、今日サイコー?(サイコー!)」
 
 ここで、遙か後方のお客さんから声援(私には「洋子ちゃーん!」と聞こえました)がありました。「ハァ〜イ〜!」と荻野目ちゃんに返事を返され、その周辺のお客さんは大盛り上がり!

荻「すごい盛り上がってくれて嬉しい!見えますかー?(イエーイ!)オッケー!よしっ!今度こそアコースティック終わって、盛り上がる曲また行きますよー!(イエーイ!)「コーヒー・ルンバ」ー!」
 
 もう最高に、荻野目ちゃんも盛り上がってるーーー!

荻「みんな一緒に歌って下さいよー!カモーン!」

 大好きな「コーヒー・ルンバ」を間近で見ることが出来て、ホント嬉しい!
 荻野目ちゃんは曲の合間に「いちのみやーっ!」と叫んでました。もう、荻野目ちゃんもノリノリです!!
 
荻「アリガトーー!まだまだーっ!!「六本木純情派」ー!」
 
 荻野目ちゃんはノッてくると「ハーイ!」「行くよー!」「カモーン!」といった言葉で、みんなを盛り上げようとしてくれますよね。そこがまた、カッコイイ〜!
 
 そして、この日、新たなご当地ソングが誕生しました。
 “Who are you 遊び慣れた六本木”の「六本木」を「一宮」にして、荻野目ちゃんは歌ったのです。地元一宮市の方にはたまらないですよねー。大盛り上がりとなりました!

 “荻野目ちゃーん!”“洋子ちゃーん!”“YOKOー!”とあちこちで声援が飛び交うなか、皆さんお待ちかねの、あの曲のイントロが流れ始めました。

荻「この曲知ってますかー?(イエーイ!)何これー?(ダンシング・ヒーロー!)イエス!「ダンシング・ヒーロー」!踊るよーっ!カモン!」
 
 荻野目ちゃん、カッコイイーーーー!!!

 そして荻野目ちゃんと観客との掛け合いもありました。
 荻 ♪今夜だけでも シンデレラ・ボーイ
 客 ♪Do you wanna dance tonight
 荻 ♪ロマンティックをさらって
 客 ♪Do you wanna hold me tight
 荻 ♪ちょっと気どったシンデレラ・ボーイ
 客 ♪Do you wanna dance tonight
 荻 ♪銀のシューズで踊って
 客 ♪Do you wanna hold me tight

荻「アリガトー!」 

 楽しい〜〜♪

荻「踊ってるー?今は盆踊りじゃないよー!私と一緒に踊ってねー!!」

 大盛り上がりで終了。あー最高!

荻「どうもアリガトー!(イエーイ!)」

 アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!

荻「めまいがしてきた。すごいなー皆さん。燃えてますねー!(イエーイ!)サイコーッ!!(イエーイ!)でも、時間は決まってるみたいよ。(えーーーっ)」
 
 それでも諦めきれない私たち。再びコールを続けます。
 アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!

荻「この場をどうしたらいいですか?スタッフの皆さん。もうダメ?」
 
 アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!

荻「すいません、すっごい皆さんの気持ち、本当に痛いほど受け取りました。絶対私だったら、もう1曲歌うけど、でもバツサインが出てるんですよ。(えーーーっ)」
 
 もうブーイングの嵐です。

荻「すいませーん。私のせいじゃない。ここは駅前ですし、問題があると困るのかもしれないんですけど。一宮のためにもう1曲は、無理みたいなんで…。」
 
 客席のあちらこちらから、「えーー!」「お願い!」「お願いしまーす!」「もう1回!」という声が聞こえてきます。私もこのままでは諦めきれず、声を出し続けていました。
 そして、再びアンコールの声が沸き起こりました。
 
 アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!

荻「わかりました、ハイ!(アンコール!)ハイ!(アンコール!)ハイ!」
 
 もうこれ以上は無理かな、これ以上やったら荻野目ちゃんに迷惑かなと、アンコールの声も次第にフェードアウトしかけたその時。

荻「あれ、消えちゃったよ?」
 
 慌てて、私たちはさらに大きな声でアンコールを唱えます。
 アンコール!ハイ!アンコール!ハイ!アンコール!ハイ!アンコール!ハイ!(ハイ!は荻野目ちゃんです)
 
 まるで、荻野目ちゃんがアンコールに合いの手を入れてくれているかのよう。
 荻野目ちゃんと観客が一丸となって、主催者サイドに最後のお願いです。みんなの願いが込められたアンコールの大合唱!
 
 アンコール!ハイ!アンコール!ハイ!アンコール!ハイ!アンコール!ハイ!
 
 あー何なんだこの一体感はーー!!嬉しい〜♪楽しい〜♪
 そこへ、聴き慣れた「ダンシング・ヒーロー」のイントロが!!

荻「あっ、来た!来たーーっ!!来たよーーーっっ!!スゴイっ、みんなのパワーで!!カモ〜ン!最後だよー!!」

 やったーー!嬉しいーー!荻野目ちゃんも大興奮!
 もう、座ってなんかいられないっ!立ち上がって、跳びはねるぞーーー!!!!
 (ちなみに、七夕まつりでアンコールが認められたのは初めてらしいです。)

荻「みんな見えるよーーー!!」
荻「いちのみやーっ!!」
荻「踊ってるー?もう最後だよーーっ!!」


 荻野目ちゃんも嬉しそう。サイコーにノリノリです。
 あー、ライブ最高!!!

荻「本当にアリガトウー!また呼んで下さーい!」
 
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 あっという間の1時間。感動のライブでした。
 ライブ後は、抜け殻状態となってしまった荻野目ちゃん。暑い中、お疲れ様でした。
 
 2週間後に収録された「思い出のメロディー」とともに、歌手・荻野目洋子の素晴らしさを改めて感じた2012年の夏。
 2年後の30周年に向けて、これからどんな活動を展開していってくれるのか、ますます楽しみとなりました。

 荻野目ちゃん、最高のライブをありがとう!
 

(2012.9 むくすけ)

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(おまけ)
リハーサル風景 (16:30〜17:00)
  
 リハーサルの準備が出来るまで、ハンカチで顔をあおいだりして暑そうな荻野目ちゃん。
 確かにこの時間、暑かったな〜。
 会場の私たちに向かって「皆さん、暑さは大丈夫ですか?」と、荻野目ちゃんは声をかけて
気遣ってくれました。
 たぶん、そこにいたファンのみんなは、その言葉で一気に元気回復したことでしょう(笑)。

 さて、リハーサルですが、音関係でトラブルがあったようで、荻野目ちゃんが実際に歌うまで
には、結構時間がかかっていました。
 荻野目ちゃんもブログで書いていましたが、こういうトラブルがあるから、リハーサルは必ず
必要な作業なんですね。
 そして、まず流れてきた曲はなんと「ストレンジャーtonight」
 「おぉーっ!今日はこの曲を歌うのかー!久しぶりだな〜。」と、まだリハだというのに、テン
ション上がりまくりです。
 その後、「Merry Jane」「I Love Your Smile」「22才の別れ」と歌い、やや予定時間を過
ぎて、リハーサルは終了。
 リハーサルの間は、私も含めて観客の皆さんは、とても静かに観覧していました。
 
 写真は「ストレンジャーtonight」を歌っている時のもの。
 このあとのリハーサル、そして本番のライブは撮影禁止となったため、貴重なショットです。
 
 リハーサル中の荻野目ちゃんを見る事ができて、とてもラッキー&ハッピーな時間でした!