第68回サッポロビール ミュージアム・コンサート
[ザ・フルーツスパークリング]Presents
荻野目洋子が歌う洋楽カバーライブ

「VOICE NOVA」



2006年4月14日(金) 開場18:00 開演18:30
恵比寿麦酒記念館 銅釜広場

【第1部】
 素敵なライフスタイルについての
 トークと音楽


【第2部】
 1. I Love Your Smile
 2. Girls Just Want To Have Fun
 3. コーヒー・ルンバ
 4. ねえ
 5. Mary Jane
 6. De Do Do Do De Da Da Da



 鏑木 裕(ギター)、吉廣麻子(コーラス&フルート)、鳥居克成(ピアノ)


 前回の山野楽器よりも広めの会場。客層も幅広く、年配の方もちらほら。サッポロビール ミュージアム・コンサートということで、荻野目ファンだけではない一般の方も来場されている印象を受けました。会場の広さと関係もあるのか、今回はザワザワと開放的な雰囲気でイベントは始まりました。

 まずは、記念館の館長さんからご挨拶。ミュージアムコンサートの歴史や“ザ・フルーツスパークリング”の宣伝、そして恵比寿麦酒記念館と3名のビール注ぎの名人の紹介の後、いよいよ荻野目ちゃん登場。

 山野楽器の時よりも、かなりお腹が大きくなった荻野目ちゃん。女性司会者と共に、椅子に座ってのトークとなりました。
 「少子化に貢献(会場より拍手)」「3人目が生まれたら、どうやってスーパーへ買い物に行こうか」「日常生活の延長上に仕事といった感じで、なかなか家庭とのオン・オフの線引きが難しい」「仕事をする上で、主人や家族の協力が必要」といった『家庭と仕事』をテーマにした話の後、今回の再活動のきっかけとなった上出さんの話題に。ここで、上出さんが客席からステージ上に登場、3人のトークへ。
 「ちょうど1年くらい前に知り合いになった」「すぐ目の前に荻野目ちゃんが旦那さんとワインを飲みながら上出さんのライブを見ていた」「上出さんのライブに荻野目ちゃんが飛び入り参加した」「荻野目ちゃんぐらいの歌手ともなるとスタイルが確立されているのに、柔軟性がある人だと思った」といったトークの後、「どうします?」「言っちゃいますか?」と荻野目ちゃんと上出さん。まだどのパートを歌うか決まってないけれど、『COVER LOVER vol.4』に収録予定の「We Are The World」に参加、2週間後にレコーディングという耳より情報も発表されました。(※残念ながら、スケジュールの都合で不参加となったそうです。)
 第1部の最後に、上出さんのユニット、bossadubit(ボサダビット)が紹介され、1曲披露することに。荻野目ちゃんは退場。

 ここで25分の休憩。ビール注ぎの名人のビールを飲もうと、多くのお客さんがすぐ隣にあるテイスティング・ラウンジへ。荻野目ちゃんのブログによれば、この日の売り上げはとても良かったそうです。

 長めの休憩も終わり、いよいよ第2部のライブへ。荻野目ちゃん登場。
 「どうもみなさん、改めまして荻野目洋子です。飲みました?あっ、ちょっとみんな!なんかいい笑顔になってますね(場内爆笑)。さっきのトークショーとは違った感じで、羨ましいですけれども。本当は飲みながら出来たらいいんですけど、そんな訳にもいかないので。今日は短い時間ですけれども、私の音楽を聴いてくつろいで楽しんでいただきたいと思います。よろしくお願いします。」

 まずは『VOICE NOVA』から「I Love Your Smile」「Girls Just Want To Have Fun」。今回のバンドは少人数編成ということで、ギターの鏑木さんとピアノの鳥居さんは、とても力強く演奏されているようでした。

 「どこかで耳にしている80年代の曲だと思うんですが、コンサートで洋楽をカバーすることはあっても、カバー曲ばかりアルバムとして出すのは初めての試みでした。シャニースさんは、来日時にパーティーでお会いする機会があり、笑顔が素敵な女性だったので、そんな人が歌うから素敵な曲になったんだなと思いました。シンディーの曲は、原曲はもっとポップロックしていますが、こんなしっとりとした曲に仕上がりました。しっとりとした曲を私も歌うようになったんですね。」
 「30代になって、子供を持って、生活するようになったけれども、大人は大人の楽しみ方があると思うので、先頭には立てないと思うけれども、出来る範囲内で自分の時間を作って、歌う仕事も続けて行こうと思います。もちろんそれは、主人や家族の協力がないと出来ない事なんですけれども。」
 「私もなんとこの4月でデビューして22年が経ったんです(場内拍手)。ありがとうございます。何もしていなくても月日は経っていくので偉そうなことは言えないんですけれども、時間が経つのは早いなと最近つくづく思います。デビューした時から私を知っている方も、時々テレビで見て知っている方も、お互いに良いように年を重ねて、3人目を産んで、またコンサートツアーなんか出来る日が来たら、また違う所で聴いていただきたいなと思います。」
 「過去の曲を用意してきましたので、知ってる方は一緒に歌っていただいても、一緒に踊っていただいても構いませんよ〜(笑)。こういった場所ですけれども、お酒も入っているでしょうし、一緒に楽しんでいただきたいと思います。まずはこの曲から聴いて下さい。」

 山野楽器でも歌ってくれた「コーヒー・ルンバ」。会場からは手拍子も起こり、♪みんな陽気に飲んで踊ろう愛のコーヒー・ルンバ♪の掛け合いも。

 「凄いね、みんな。この空間で歌ってくれましたよ。ありがとうみなさん、イエーィ!こちらは、普段はクラシックしか演奏してないらしいですよ。そんな落ち着いた空間で盛り上げさせていただいて、非常に光栄でございます。みなさん、ありがとうございます。盛り上がったところでもう1曲過去の曲を歌わせていただきます。冬のスキーのキャンペーンソングとして流れていた曲なんですけれども、聴いて下さい。「ねえ」。」

 まさかここで「ねえ」が聴けるとは。最後の♪ランララン ランララン♪とコーラスのあさこさんとハモるアレンジが新鮮でした。これだけオリジナル曲のボサノバ・バージョンがあるということは、山野楽器で質問にも出たセルフカバーアルバムも夢じゃない!?

 「どうもありがとうございます。この曲を歌っていた頃は、私もまだ余りお酒が強くなかったと思うんですけど、最近の私としては結構これでもいける口なんですよ(笑)。こちらの方とお話ししている時に、何を飲まれるんですか?と質問されたんですけれども、特に何というのはなくて、ワインもいけるでしょ、焼酎もいけるでしょ、日本酒も冬はいいな〜と思うし。でも、子供を持ってからは母親がべろんべろんになるわけにもいかないので、缶チューハイをよく飲むようになりました。ビールはそんなに飲む方ではないんですけど、やはり乾杯の時には欠かせないですし。長く楽しんで飲むのが好きなので、そうですね、缶チューハイが一番多いかなぁ…(場内笑い)。え?どうして笑えるんですか?面白いですか?いい感じですか?(笑)(※“ザ・フルーツスパークリング”は缶チューハイ系の果実酒) あとは、ウイスキーも飲めるんですよ。全部制覇してますね。やばいですね(笑)。お酒は普段出せない人間性が出たりして、私はどちらかというと明るくなる方で、笑ってしまうような飲み方というか酔っぱらいになるみたいです。」
 「こういう出来たてのお酒が飲めるっていうのは、本当幸せだと思うんですけど、全国に出来たてを飲めるっていう工場が色々あるじゃないですか。そんなスペースでツアー出来たらね!(笑)いい感じですよねーナンテ。」
 「アルバムの歌に戻りまして、今回のミニアルバムを作るきっかけとなりました、みなさんご存知の曲で、今日はレコーディングと同じ楽器は揃わなくてアコースティックな感じでお届けします。「Mary Jane」。」

 曲の後、メンバー紹介。いつも歌うことに夢中になってしまって、メンバー紹介が予定よりも遅くなってしまうという荻野目ちゃん。ギターの鏑木さんとコーラス&フルートのあさこさんは、入籍はされているけれども明日が結婚式ということで、会場からも祝福の拍手が送られました。

 「えー、というわけで最後の曲になってしまいました。シーン…(笑)。“え〜っ!”とか聞きたかったなぁ〜と、ちょっと思っちゃったんですけど、シーンとなっちゃった(笑)。いいんですけれども(笑)。」
 「今日はみなさん、こういう空間なんですけれども、盛り上がって下さってありがとうございます。私もすごく楽しみました。ミニアルバムの中から、この曲は子供の頃、洋楽が大好きな姉がよく聴いていたポリスの曲なんですけれども、和やかなアレンジに変えてレコーディングしました。「De Do Do Do De Da Da Da」という曲です。聴いて下さい。」

 歌に合わせて手拍子が起こり、会場全体が温かい雰囲気に。(歌い終わって演奏が続く中)「今日は本当に短い時間でしたけれども、ありがとうございました。またどこかでお会いしましょう。みなさん、お気を付けてお帰り下さい。ありがとうございまーす。」荻野目ちゃん退場。

 司会の女性が登場。「素敵な演奏をありがとうございます。みなさん、今一度大きな拍手をお願いいたします。」(場内拍手)アンコールを期待して、多くの人達が拍手し続けていたものの、残念ながら今回アンコールはなし。

 帰りに、“ザ・フルーツスパークリング”のホワイトグレープとアップルの2缶をいただきました。

 今回のライブは、“大人の歌手・荻野目洋子の余裕あるステージ”といった印象でした。
 これでしばらく荻野目ちゃんのライブはお預けになりますが、いつかまた、素晴らしい歌声と共に私たちファンの前に現れてくれるその日を楽しみにして…。
                                            (2006.5 むくすけ)